Unseen1

unseen1

w37 h56.5 d3 cm
 
…木製パネル、コピー用紙(木炭、墨、カラーペンで文字やドローイングをしたもの)をシュレッダーにかけたもの、書道用半紙、障子のり、木工用ボンド
 
この作品は、わたしのとっては自画像といえるものです。「unseen」、目には見えないわたしを洗いざらい白状したい(させたい)気持ちと、それとは裏腹に、オブラートで包むように見えないわたしは見えないまま、曖昧にしておきたい気持ちと。その矛盾や葛藤から立ち上がってくるわたし―もしくは或る人物―のひとつの側面。
それはある局面に立ち会ったわたしの、或る一つの側面の「裏打ち」をしているものかもしれない。
あるいは、顔のない「匿名の自画像」は、観る人の鏡として、そのひとの「顕したい/隠したい」一側面を映し出すように作用するかもしれません。
 

 
半紙の向こうに在るのは、シュレッダーにかけられた紙。それは、わたしがさまざまな言葉や意味のない線を無意味に紙の上に書きなぐったもの。媒体となっている紙は、そもそもシュレッダーにかけられるべき、「表に出してはいけない書類」。
シュレッダーにかけた紙を、水と障子のりを解いた液体に浸し、ふやかし、水分をたっぷり保ったまま、パネルの上に重ねました。
シュレッダーにかけた紙の痕跡が前面に出ているのを「生々しく」感じたわたしは、何も書いていない書道用半紙で、蓋をする用に、服で体を包むように覆い隠しました。

販売価格(税別)
¥40,000
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